北原みのりが正論「女子高生がトイレで出産して逮捕、責任の半分は男のせいだろ」

女子高生がショッピングモールのトイレで出産　望まない妊娠、えい児殺しは誰の罪？

作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、日本におけるえい児殺しの背景について。

昔からえい児殺しはあった。そしてそれは個人的な事情とされ、国は女性たちを逮捕してきた。それでも本当にこれは個人的な事情なのだろうか。女性だけの責任なのだろうか。

避妊の知識を子どもに教えず、多くの国で緊急避妊薬は薬局で販売されているが

日本産婦人科医会はそれを「時期尚早」として認めず、国際的に一般的である中絶薬すらなく、高額で女性の身体に負担の大きい中絶手術を強いる社会の責任はないのだろうか。

男女の経済的格差を放置し、シングルマザーの貧困対策が不十分な国の責任はないのだろうか。そもそも妊娠の責任を半分背負うはずの男性の存在は、こういう事件の時、なぜいつも見えないのだろうか。
https://dot.asahi.com/dot/2021020300055.html?page=2

北原みのり「正式な合意でも、その方法に暴力と嘘がある場合、見直すのが成熟した民主主義」